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初診日・特殊事例

慢性疲労症候群

4つの特殊傷病のうちの一つ、慢性疲労症候群の認定事例についてご紹介します。

事例 女性・48歳(申請時点)
申請:平成28年
結果:障害基礎年金2級(事後重症)

平成25年頃からなかなか起きられないなどの原因不明な症状を覚えて、更年期障害を疑って婦人科へも行ったが特に何もなく健康相談のような形で終わった。しかし倦怠感や疲労感などが続き、自分の症状をネットで調べていたところ、やや遠方のクリニックを見つけ、気になって受診してみたところ慢性疲労症候群と診断される。その後も継続して受診しサプリなど処方されて、しばらくは劇的に症状が緩和されたこともあったが、やがてまた疲労感を覚えるようになるなど一進一退の状況が続く。現在は、午前中は起床できず、午後からも横になっていることが多い日が続く。

当事務所による解決

慢性疲労症候群は障害認定が難しい事例として行政からも示されている症例の一つです。
全てが終わってから思うのは、何が難しいかというと、恐らく日本年金機構としてもその症例自体が未知のものというか、客観的に測りえない、眉唾っぽいと思っている節があるのではないかということかなと思います。
慢性疲労症候群においては平成24年に照会様式が定められ、PS値の記載などを等級の目安としていますが、まぁこれも主治医の主観的な部分が多分に影響してきますので・・・。
照会様式を定めはしたが厳しくやるよ、みたいなことなのかなと思います。

それは、本件では、申請まではスムーズに進みましたが、しかし、その後の返戻が本当にしつこかったというのがあります。
これも地域格差だからなのかもしれませんが、それを聞いてどうするんだろうと思うようなことが複数回にわたり行われました。一方医師の方にもあったようです。

最終的には一応認定が下りましたが、そもそもこれら新しい症例については郡部では特にそんなもの知らないという医師も中にはいるでしょうし、また年金事務所の方で「慢性疲労症候群?そんな病名は存在しない!」と言われて申請をさせてもらえなかったという方もいらっしゃるようです。
とはいえ逆に今は年金関係者の中ではすっかりメジャーになっているように思います。細かくは書けませんが、もう少し医学界の方で研究がすすめばいいのになというのは率直に思いました。

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